Google Apps Scriptでの正規表現の種類

正規表現とは、文字列の検索や置換に使用されます。正規表現では様々なパターンを表現する事ができ、それを用いる事でテキストの中から特定のパターンの文字列を検索・抽出・置換等の操作をする事ができます。

正規表現一覧
プログラミング例
まとめ

正規表現一覧

主な正規表現を紹介します。

メンバー	説明
.（ドット）	任意の1文字と一致します。（改行を除く）
^（キャレット）	文字列の先頭に一致します。
$（ドル）	文字列の末尾に一致します。
*（アスタリスク）	直前の文字が0回以上繰り返される部分に一致します。
+（プラス）	直前の文字が1回以上繰り返される部分に一致します。
?（クエスチョンマーク）	直前の文字が0回または1回繰り返される部分に一致します。
{n}（中括弧）	直前の文字がちょうどn回繰り返される部分に一致します。
{n,}	直前の文字がn回以上繰り返される部分に一致します。
{n,m}	直前の文字がn回からm回の間繰り返される部分に一致します。
（角括弧）	角括弧内のいずれか1文字に一致します。
[^]	角括弧内に含まれない任意の1文字に一致します。
\（バックスラッシュ）	メタ文字をエスケープする際に使用します。また、特定のシーケンスとして使用される場合もあります。（例: \d は数字に一致）
\d	数字に一致します。
\D	数字以外の任意の文字に一致します。
\w	英数字やアンダースコアに一致します。
\W	英数字やアンダースコア以外の任意の文字に一致します。
\s	空白文字に一致します。（スペース、タブ、改行など）
\S	空白文字以外の任意の文字に一致します。
\|（パイプ）	選択肢のいずれかに一致します。（論理和）
()（丸括弧）	部分文字列をグループ化します。また、キャプチャグループとして使用されます。
\b	単語の境界に一致します。
\B	単語の境界以外に一致します。

プログラミング例

具体的なプログラミング例を紹介します。

.（ドット）

function ドット例() {
let テキスト = "a1b2c3";
let パターン = /./g;
let 結果 = テキスト.match(パターン);
console.log(結果); // ["a", "1", "b", "2", "c", "3"]
}

^（キャレット）

function キャレット例() {
let テキスト = "Hello world";
let パターン = /^Hello/;
let 結果 = パターン.test(テキスト);
console.log(結果); // true
}

$（ドル）

function ドル例() {
let テキスト = "Hello world";
let パターン = /world$/;
let 結果 = パターン.test(テキスト);
console.log(結果); // true
}

*（アスタリスク）

function アスタリスク例() {
let テキスト = "aaabbb";
let パターン = /a*b*/g;
let 結果 = テキスト.match(パターン);
console.log(結果); // ["aaabbb"]
}

+（プラス）

function プラス例() {
let テキスト = "aaabbb";
let パターン = /a+b+/g;
let 結果 = テキスト.match(パターン);
console.log(結果); // ["aaabbb"]
}

?（クエスチョンマーク）

function クエスチョンマーク例() {
let テキスト = "color";
let パターン = /colou?r/;
let 結果 = パターン.test(テキスト);
console.log(結果); // true
}

{n}（中括弧）

function 中括弧n例() {
let テキスト = "aaabbb";
let パターン = /a{3}/;
let 結果 = パターン.test(テキスト);
console.log(結果); // true
}

{n,}（中括弧,）

function 中括弧nカンマ例() {
let テキスト = "aaa";
let パターン = /a{2,}/;
let 結果 = パターン.test(テキスト);
console.log(結果); // true
}

{n,m}（中括弧n,m）

function 中括弧nm例() {
let テキスト = "aaab";
let パターン = /a{2,3}/;
let 結果 = テキスト.match(パターン);
console.log(結果); // ["aaa"]
}

（角括弧）

function 角括弧例() {
let テキスト = "abc123";
let パターン = /[a-c]/g;
let 結果 = テキスト.match(パターン);
console.log(結果); // ["a", "b", "c"]
}

[^]（否定角括弧）

function 否定角括弧例() {
let テキスト = "abc123";
let パターン = /[^a-c]/g;
let 結果 = テキスト.match(パターン);
console.log(結果); // ["1", "2", "3"]
}

\（バックスラッシュ）

function バックスラッシュ例() {
let テキスト = "1+1=2";
let パターン = /\+/;
let 結果 = テキスト.match(パターン);
console.log(結果); // ["+"]
}

function 数字例() {
let テキスト = "abc123";
let パターン = /\d/g;
let 結果 = テキスト.match(パターン);
console.log(結果); // ["1", "2", "3"]
}

function 数字以外例() {
let テキスト = "abc123";
let パターン = /\D/g;
let 結果 = テキスト.match(パターン);
console.log(結果); // ["a", "b", "c"]
}

function 英数字例() {
let テキスト = "abc_123";
let パターン = /\w/g;
let 結果 = テキスト.match(パターン);
console.log(結果); // ["a", "b", "c", "_", "1", "2", "3"]
}

function 英数字以外例() {
let テキスト = "abc_123!";
let パターン = /\W/g;
let 結果 = テキスト.match(パターン);
console.log(結果); // ["!"]
}

function 空白文字例() {
let テキスト = "a b c";
let パターン = /\s/g;
let 結果 = テキスト.match(パターン);
console.log(結果); // [" ", " "]
}

function 空白以外例() {
let テキスト = "a b c";
let パターン = /\S/g;
let 結果 = テキスト.match(パターン);
console.log(結果); // ["a", "b", "c"]
}

|（パイプ）

function パイプ例() {
let テキスト = "abc";
let パターン = /a|b|c/g;
let 結果 = テキスト.match(パターン);
console.log(結果); // ["a", "b", "c"]
}

()（丸括弧）

function 丸括弧例() {
let テキスト = "abc123";
let パターン = /(abc)(123)/;
let 結果 = テキスト.match(パターン);
console.log(結果); // ["abc123", "abc", "123"]
}

function 単語境界例() {
let テキスト = "hello world";
let パターン = /\bworld\b/;
let 結果 = パターン.test(テキスト);
console.log(結果); // true
}

function 非単語境界例() {
let テキスト = "hello world";
let パターン = /\Bworld\B/;
let 結果 = パターン.test(テキスト);
console.log(結果); // false
}

まとめ

正規表現は、文字列のパターン検索や置換に非常に便利です。フラグを組み合わせることで、より高度な検索が可能になります。

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