教えて!GAS!

GASの基礎知識・書き方について紹介します。

Google Apps ScriptでのNumberオブジェクトの種類

Numberオブジェクトは、数値を扱うためのオブジェクトです。Numberオブジェクトを使うことで、数値に対して様々なメソッドやプロパティを利用できます。

オブジェクトの一覧

主なオブジェクトを紹介します。

メンバー 説明
toString(基数) 数値を文字列に変換します
toFixed(小数点以下の桁数) 指定した小数点以下の桁数に基づいて数値を文字列に変換します
toPrecision(有効桁数) 指定した有効桁数に基づいて、数値を文字列に変換します
Number.isFinite(値) 値が有限かどうかを判定します
Number.isInteger(値) 値が整数かどうかを判定します
Number.isNaN(値) 値がNaNかどうかを判定します

プログラミング例

具体的なプログラミング例を紹介します。

toString(基数) の例

function 基数変換(数値, 基数) {
  let 結果 = 数値.toString(基数);
  Logger.log("基数変換の結果: " + 結果);
}
let 数値 = 255;
let 基数 = 16;
基数変換(数値, 基数);  // 255を16進数に変換
// 結果: "ff"

toFixed(小数点以下の桁数) の例

function 小数点固定(数値, 小数点以下の桁数) {
  let 結果 = 数値.toFixed(小数点以下の桁数);
  Logger.log("小数点固定の結果: " + 結果);
}
let 数値 = 3.14159;
let 桁数 = 2;
小数点固定(数値, 桁数);  // 小数点以下2桁に丸める
// 結果: "3.14"

toPrecision(有効桁数) の例

function 有効桁数変換(数値, 有効桁数) {
  let 結果 = 数値.toPrecision(有効桁数);
  Logger.log("有効桁数変換の結果: " + 結果);
}
let 数値 = 12345.6789;
let 桁数 = 4;
有効桁数変換(数値, 桁数);  // 有効桁数を4桁にする
// 結果: "1.235e+4"

Number.isFinite(値) の例

function 有限かどうかを確認(値) {
  let 結果 = Number.isFinite(値);
  Logger.log("値が有限か: " + 結果);
}
let 値1 = 100;
let 値2 = Infinity;
有限かどうかを確認(値1);  // 100は有限か
有限かどうかを確認(値2);  // Infinityは有限か
// 結果1: true
// 結果2: false

Number.isInteger(値) の例

function 整数かどうかを確認(値) {
  let 結果 = Number.isInteger(値);
  Logger.log("値が整数か: " + 結果);
}
let 値1 = 42;
let 値2 = 42.5;
整数かどうかを確認(値1);  // 42は整数か
整数かどうかを確認(値2);  // 42.5は整数か
// 結果1: true
// 結果2: false

Number.isNaN(値) の例

function NaNかどうかを確認(値) {
  let 結果 = Number.isNaN(値);
  Logger.log("値がNaNか: " + 結果);
}
let 値1 = NaN;
let 値2 = 100;
NaNかどうかを確認(値1);  // NaNはNaNか
NaNかどうかを確認(値2);  // 100はNaNか
// 結果1: true
// 結果2: false

まとめ

Numberオブジェクトは、数値を扱う際に便利なメソッドとプロパティを多数提供します。これにより、数値をさまざまな形式に変換したり、特定の条件を満たすかどうかを簡単にチェックしたりできます。また、JavaScriptで扱える数値の最大値や無限大など、特定の定義された値にアクセスすることもできます。