構文
変数にセットする値の違いについて紹介します。
●変数にundefinedがセットされる場合
let 変数名;
●変数にnullがセットされる場合
let 変数名 = null;
let 変数名;
●変数にnullがセットされる場合
let 変数名 = null;
解説
undefined
定義: undefinedは、変数が宣言されたが、値が割り当てられていない状態を指します。
特性: 変数を宣言したが初期値を与えなかった場合、その変数の値は自動的にundefinedになります。
null
定義: nullは、変数に意図的に「何もない」ことを示す値を割り当てるために使用します。
特性: nullは、変数が有効なオブジェクト参照を持っていないことを明示的に示します。
プログラミング例
具体的なプログラミング例を紹介します。
// undefined の例
function 未定義の例() {
let 未定義の変数;
console.log(未定義の変数); // 出力: undefined
}
// null の例
function ヌルの例() {
let ヌルの変数 = null;
console.log(ヌルの変数); // 出力: null
}
function 未定義の例() {
let 未定義の変数;
console.log(未定義の変数); // 出力: undefined
}
// null の例
function ヌルの例() {
let ヌルの変数 = null;
console.log(ヌルの変数); // 出力: null
}
まとめ
undefinedとnullは、どちらも「値がない」ことを示しますが、意味合いが異なります。undefinedは、変数が宣言されただけで、値がまだ割り当てられていない状態のことを言い、nullは、変数に「何もない」ことを明示的に示すために使用する値となります。undefinedは自動的に割り当てられることが多いのに対し、nullは意図的に割り当てられます。